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2021.06.29 | New Zealand Diary

バードレスキュー訪問 Bird resqcue

バードレスキューセンターはニュージーランドの各地にあり

森の中や浜辺、住宅街などで鳥が怪我を負った時に地元の人が保護して連れていく施設です。

獣医さんとレスキューセンターが連携し、回復したら野生にリリースします。

ここにいると、人々のNZの自然と共にある野鳥の存在が大きく、守るための意識が高いです。

小学校などでも環境問題について積極的に取り組みますが、野鳥を守るためには自分たちは何をすべきかも考えます。

政府もサンクチュアリを作るなど固有種を守る保護活動を積極的に行っていますし、ニュージーランド航空は、機内安全ビデオの最新作「飛べない鳥”タカへ”の大冒険」編を発表するほど、国を挙げて野鳥の保護に取り組んでいます。

ある島では、鳥だけ生息する環境を作るためにネズミや野うさぎイタチなどがその島に1匹たりとも入らないように徹底的に管理して絶滅危惧種の保護をするプロジェクトをしています。

 

 

BIRD CARE Aucklandへ運ばれてきた鳥たちがどのようにケアされているのかを子供達と一緒に見学に行きました。責任者のLinnリンさんが優しい笑顔で迎えてくれて丁寧に施設内を案内してくれました。

 

https://birdcareaotearoa.org.nz

 

ニュージーランドに住み始めてから野鳥のことをとても身近に感じるようになりました。

NZは火山活動で生まれた島国で、鳥しか生息していない楽園のような環境でした。。

鳥たちは天敵に怯えることなく独自の進化を遂げていったのです。

飛ばなくて済んだことから飛ばない鳥、体の大きな鳥がたくさんいました。

ですがそんな長く続いたユートピアも人間の到来とそれに伴って持ち込まれた動物たちによって脅威にさらされていきます。

自然環境の変化から森を追われ絶滅してしまった鳥、絶滅しかけている鳥が今深刻です。

 

 

処置を行ったり、鳥の種類に合わせて餌を作ったりするスペース。

 

 

Kereruケレル(NZ固有種の山鳩)とルルRuru(固有種のフクロウ)が保護されていました。

カルテには症状や治療の経過が書かれています。

 

 

回復すると少し飛ぶ練習ができるように野外のケージに移動して回復を待ちます。

 

 

子供たちとこうして学ぶ機会はとても貴重ですし、次世代に残すために今何が起きているかを肌で感じて体験することがとても大事だなと思います。

ニュージーランドの豊かな自然界には鳥たちが欠かせない存在で深く繋がっています。
体の大きな鳥しか運べない木の実を森のあちこちに運んだりして、またそこから新しい木々が芽吹くのです。そう考えると何一つ欠けては今の状況がないということを考えさせられます。

 

YARNではネイティブの鳥たちの環境に少しでも貢献できるよう、こうした保護活動をしているセンターにわずかではありますが定期的に寄付を行っています。

鳥たちの名前はマオリ語でつけられていることが多く、YARNでもマオリ語の鳥の名前をコレクションにつけています。

次に出すシリーズはどの鳥の名前にしようかなと思う時間も楽しいです。