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2023.07.22
初めての YARN、2つめの YARN
初めてのウール・アンダーウェア、初めてのYARNを選ぶなら、 あるいは2つめのYARNを選ぶなら、メリノウールの特性を感じやすい、 ショーツがおすすめです。 ひとの体で最も曲線があり可動域が広いヒップを守るショーツは、一日のうちで着脱回数が多く、蒸れやすい肌着です。 滑らかさ、優れた調温・調湿機能、においがつきにくい、お手入れがしやすいといったメリノウールの特性をぞんぶんに味わっていただけると思います。 YARN のショーツの特徴 ゴムは使わずメリノウールの伸縮と織りで、穏やかなフィット感を生みだしています。締め付けがないので長時間座っていても、お腹周りの苦しさや蒸れによる不快感がありません。ストレッチやヨガ、登山 といった運動の邪魔をしない自然な伸縮は、就寝時にも気にならない解放感があります。 ヒップから腰にかけてほんのりと温かく一枚履きで保温できます。毛糸のパンツや腹巻がいらず、ウエアを着た時のウエストのもたつきがありません。 洗濯の乾きが早く、お手入れ簡単。ニオイや汚れが付きにくいので、干して軽く風を通せば数日の着用も 安心です。丈夫で長くご愛用いただけます。 ショーツのラインナップは4種類 初めてならオススメは「ロト」 (お客様の声) 締め付け感がないのに軽いフィット感があり、体の動きに合わせてのびやかにストレッチします。肌ざわりはシルクのようになめらかで、動くたびに皮膚の上をすべる感触が一日中「気持ちいい」と感じていただけるショーツです。 しっかりした生地感が安心「ファンテイル」(お客様の声) つるりとした肌触りとロトよりわずかに厚手の生地が、 ヒップからお腹回りまでを包みこみます。 下着 着用の負担を感じさせない程度にそっと下支えし、穏やかなストレッチ が心地のよい安心感を与えてく れます。 ファンティルは通常のショーツとハイウエストの2型があり、ハイウエストは 長めのウエストべルトがおへそから下腹部までホールドし、 深い股ぐりは足さばきがよくアクティブに使えるショーツです。 まるで履いていないような履き心地「ティティ」 伸縮性が高いリブが、わずかなボディの動きもすべて優しく受け止めて、 体の動きに合わせて伸縮します。自然に体に沿うので 締め付け感を全く感じない、まるで履いていないかのように やさしい開放感のショーツです。 伸縮性とフィット感の両方を感じられる「ルル」 (お客様の声) 4種の中で一番厚手になり、直接に肌に履くとその滑らかさを感じていただけます。 リブ編みの伸縮性とフィット感を兼ね備えたメリハリのある着用感があります。 暖かさが抜群なショーツで、秋冬は心強い味方です。 厚手でも柔らかいので重ね着も気になりません。 ぴったりとサイズ1を、腹巻パンツとしてサイズ2を重ねばきいただくのもおすすめです。 コレクション別ショーツ一覧と詳細は、 YARN HP Category BOTTOMS のショーツページより、>> YARNショーツ比較はこちら リンクからご覧いただけます。 生地の厚み、着用に適した季節のマップと、生地の拡大画像は、WEB「 PRODUCTS 」ページでもご参考いただけます。 -
2023.07.02
夏こそウール、夏こそメリノ
澄んだ青空、さらりと乾いた風。メリノウールのように心地良い季節が終わり、いよいよ梅雨の話題が聞こえる頃となりました。 そのあとは夏へとむかう時期。 そして冬のものと思われがちなウールは、これからの季節こそ使いたい素材なのです。 肌着に使われる素材の特徴 市販されるアンダーウェアには、さまざまな素材が使われています。それぞれの長所・短所を比べてみましょう。 ・化学繊維(ポリエステル、ポリウレタンなど) 〇 安価で大量生産が可能。着色やデザインが容易にできるので製品化しやすい素材です。 縮みや変色がしづらいので洗濯に手間がいらず、安価で手に取りやすい素材です。 △ 温度と湿度のコントロールができません。非常に蒸れやすいので夏は暑く、冬は暖かいと感じますが実際は汗をためこみ、蒸れた状態が続いています。通気性がないため臭いが出やすく、汗ではりつき不快感につながります。 ・綿 〇 もっとも馴染み深い天然繊維です。大量生産ができ加工もしやすいので、低価格で製品化することができます。 優しい肌ざわりで汗をたっぷり吸い込んでくれ、肌が弱い人も安心して使えます。洗濯しやすく取り扱いが容易な素材です。 △ 汗を吸い込んでくれますが、乾燥させない限りは自力で放出することはできません。水分をしっかり溜め込んでしまうので、繊維内に満杯になれば蒸れに変わります。夏や洋服を着こんだときに、むっとした臭いがするのはそのためです。 ・麻 〇 耐久性が高く、丈夫で長持ちします。使うほどに柔らかさが出て肌馴染みがよくなります。汚れが染み込みにくく抗菌性が高い繊維です。 繊維長が短く熱を素早く放出することができ、繊維には空洞があって空気を含むため、保温性も持ち合わせています。 △ 麻は種類によって肌ざわりが大きく異なります。 ヨーロッパ産の麻(リネン)は光沢があり柔らかいですが、アジア産の麻(苧麻)はごわつきがあり、アンダーウェアには不向きです。繊維長が短いので、洗濯のたびに繊維くずが出て埃が立ちやすいです。 ・絹 〇 天然繊維の中でも人間の体に近い成分でできていて、静電気がおきにくいこと。また繊維長が長く繊維くずが出にくいこともあり、肌への刺激が非常に少ない素材です。 保湿性が高くしっとりとした肌ざわりで、繊維内の空洞で空気をため、保温力があります。 △ 保湿力が高いため、冬は暖かさを感じる一方、肌へ密着し夏は暑く感じやすいです。熱に弱いため摩擦が起きやすい場所から傷みが出やすくなります。またほかの素材に比べ高額といえます。 それぞれの長所を併せ持つ。それがウールなのです。 それではウールにはどのような特徴があるでしょうか。 ウールは表面がスケールと呼ばれるうろこ状になっていて、大量の汗や湿気をスケールから繊維内に吸収します。 繊維内にいっぱいになるとスケールが開いて空中に湿気を放出します。そのため常に湿度が保たれ、蒸れがなくさらっとした肌触りに。 湿気を放出する際に気化冷却が起こり、暑さも逃がしていきます。 ウールはクリンプ(ばね状)になっているので実際は繊維が長く、それだけたくさんの水分を吸い込むことができます。 その量は綿の2倍、化学繊維の50倍です。 一方で熱の伝達は綿の2分の1、化学繊維の5分の1程度。寒さはもちろん暑さからも体を守ります。 ウールの中でも繊維の細いメリノウールは、しなやかに体を覆い、しっとりと素肌になじむ心地良さいっぱいの天然素材です。 さらにニュージーランドのZQ認定基準のひとつに、ストレスなく羊たちを飼育するという項目があります。 ストレスからから歪むことなく均一に育まれたZQメリノはメリノウールのなかでも高い品質をもっています。 これからの時期、YARNのメリノアンダーウェアで暑さや湿気から解放されて、心地良くお過ごしになれますように。 -
2023.05.12
におわない ウールの効用
雨や気温の差がある今の時期、長袖や羽織が手放せない日が続きます。予想以上の蒸し暑さ から思わぬ汗をかくことで、臭いが気になることも多いのではないでしょうか。 発汗は体温調節をするための機能です。単に暑さだけではなく、上がったり下がったりの微妙な 体温変化でも毛穴から水蒸気状の汗を発することで、体温を下げ体温を保つのですが、発汗が 重なると、肌や着用した服に付着しているバクテリアや微生物によって、体臭が発生します。 臭いを管理するウール 厳しい自然の下で羊たちの体を守るため、羊毛には天然の脂が含まれています。撥水性が高い 脂は汚れをはじき、またウール表面のキューティクル状のスケールが湿度の変化で開閉すること で、高い調湿機能を発揮します。 温度調節・湿度調節・汚れにくさといった複雑な機能がからみあって、化学繊維はもちろん他の 天然繊維と比較しても、臭いがつきにくい素材といえます。 オタゴ大学では「様々な繊維が臭いに与える影響を比較させる実験」を実施した結果、ZQメリノ で作られた繊維は、合成繊維と比べて着用後に臭いが発生する傾向が少ないことを発見しまし た。また研究の結果から着用後繊維に付く脇の下の臭いの強さは、繊維の種類によって影響さ れることがわかりました。 最も強く臭うのが化学繊維で、綿は中レベル、ウールは低レベルという結果が出ています。 着用中も臭いがつきにくく、脱衣後も定着しない。軽く干すだけで頻繁に洗濯の必要がないこと も、エシカルな生活を後押ししてくれます。 汗をかいたり体が冷えたりでむっと汗をかきやすい時期です。またお洗濯が室内干しになるこれ からの時期に、メリノの力で臭いを気にせず、ストレスなく過ごしましょう。