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2020.06.13
ニュージーランドはどんな国?
ニュージーランドは一体どんな国なのかご紹介したいと思います! 日本の反対側、南半球に位置するニュージーランド。季節が日本とは逆になります。島は北島と南島に分かれていて、私の暮らすのは北島のオークランド、NZではいちばん大きな都市になります。四季に恵まれ、美しい豊かな自然が身近にあり、オーガニックライフが自然に暮らしに根付いています。 -- 歴史 今から約1,000年前の8 世紀ごろ、太平洋のポリネシア地域からやってきた「マオリ族」が、人類として初めてニュージーランドに移住。18世紀末ごろにはヨーロッパ人の移住が始まりイギリス領に独立から80年に満たない、歴史的には比較的新しい国です。 -- 言語 英語以外に、先住民のマオリ語を公用語とします。 -- 地形、自然 NZニュージーランドは大陸から切り離された離島ではなく、火山でできた島国。自然が彫刻した国鳥の楽園” 人間が移り住むまでは、哺乳類が存在せず鳥しかいない島でした。天敵がいないのでキウイな ど何種類もの飛べない鳥が生息。現在NZに存在する殆どの動物は移住者と共に船で到来しました。しかし、へびや毒のある生き物やクマなどの猛獣はいませんので森を安全に歩くことができます。NZ=火山の国、湖が多く綺麗な泉もたくさん沸き出ています。大自然の中、澄み切った湖に映る山脈の景色は息を街から車で30分も離れれば綺麗なビーチを独り占めできたり、森の中で野鳥と接近できたり、自然ととても近く生活ができる国です。 -- 教育 多国籍多文化の国であるNZでは、多文化の様々な融合があってこそ学べる柔軟な考え方や、新しい技術が発展しています。就学すると初めに、Individuality(個性)から学び、”皆んな違って皆んないい”をモットーに、肌の色を問いかけたり、異文化を批評せず それぞれの文化を共有し個性を尊重することを学びます。 --「女性の参政権」を世界で初めて認めた国(何と120年前で、日本よりも55年も早い1893年=明治26年!)「労働者の最低賃金」「8時間労働」「年金制度」を最初に導入した国でもあります。選挙の投票率も「有権者の約8割!」と、国民の政治に対する関心も高く、それに呼応するように政治の透明度も世界トップクラス。 -- 核を保有しない 当時20世紀最年少の首相David Langeが、NZ Nuclear-free legislation ニュークリアフリー宣言をし、1987年に世界的に先駆けて制定された非核法により、「核を保有しない国」としても有名です。原発はゼロで、当時アメリカにどれほど圧力をかけられても米軍の原子力空母の寄港を絶対に認めませんでした。その決断あって原発を持たない国として自然エネルギーからの電気を使っています。電力再生可能エネルギー率80%という環境立国で政府が2035年には100%サスティナブル エネルギーを実現できるように目指しています。 【ニュージーランドの再生可能エネルギー分布】 ニュージーランドは現在、約58%が水力発電、約14%が地熱発電、そして約5%が風力発電、約1%がバイオマス。残りが、天然ガスと石炭です。 -- 福利厚生 医療費・教育費・出産費ゼロや、手厚い失業保険や年金制度など、福祉国家。消費税は15%です。 -- IT国家 近年は、エストニアなどが参加する「世界7大電子政府=D7」の創設国としても大きな注目を集め、行政サービス電子化においても世界をリードしています。2020年3月末にコロナが流行り出した時も即体制を整えてオンライン申請、当日配布という対応の速さでした。 私はニュージーランドに魅了され移住し、ニュージーランドに住む人たちの考え方、生活の仕方にもたくさん影響を受けてきました。「今を生きる」、「今を楽しむ」のがニュージーランド的だなとよく感じます。「なるようになるよ、気軽にね」というTake it easyな考え方も好きです。 YARNは「地球の未来を考えたものづくり」をしたい、皆様に共有したいと考えていますが、価値観、暮らし方はいろいろです。ニュージーランドのシンプルな暮らしや魅力をリアルタイムでYARNを通して発信していくことで、何かを感じていただけたら、ひとつの提案、きっかけ として受けとってもらえたらと思っています。 YARNの取り組みとNZの自然に沿った暮らし方や考え方を知ってもらいたいと「YARN 糸会」というお話会をニュージーランドと日本を繋ぎオンラインで定期的に開催しています。毎月配信していますメルマガにてYARNのイベントや旬の情報をお届けしていますのでぜひご登録いただければと思います。 -
2020.05.12
YARNのサスティナビリティとエシカル
環境に配慮したものづくりを大切にしています。 サスティナブルは持続可能な社会、今のことだけではなく将来にわたって良い社会と自然環境を保ち続けること。 経済的に豊かになることと、地球環境を守ることは相反する流れのように思いますが、どちらも実現させていくのがこれからの未来の形に不可欠だと思います。 日本では1年間で29億着の衣服が供給され、半分以上の15億着が売れ残っているといわれます。その多くがブランド価値を保つために廃棄処分されている。。。こうした“衣服ロス“は今、大きな問題となっていて、ファッション業界でもサスティナブルに取り組むところが増えてきています。 今起きているパンデミックは私たちに消費について今一度考えさせられるきっかけになったのではないかと思います。私自身もロックダウンを経験して、物事の価値観や消費行動も以前よりもっと良く考えるようになりました。本当に必要で、身の回りにおいておきたいものってなんだろう。 どれだけ買うのか どのように使うのか それらはどこからきたのか ローカルをサポートすることも前よりずっと意識します。 暮らし方、生き方がシンプルになることで少しづつ地球への負担もなくなるのではないかなと。規模の大きなことから考えるのではなくまず自分の周りにいる人を大切に思うと、人とのつながりをより感じられて、そうして繋がる気持ちがきっと遠くに暮らすひとのことも、国や人種を超えて、そして地球のことも大切にできるのだと思います。 -
2020.04.03
オルタナティブに生きる
NZ移住のきっかけは最初にNZを訪れたのは13年ほど前。 家族で数ヶ月の予定で暮らしたNZが時間がたてばたつほど離れがたくなってここに住みたいという想いがじわじわと湧き。移住計画を立てることになりました。自然が身近で美しいことも魅力でしたが、その時たくさんの人が私たち親子に親切に接してくれたことも大きいです。 ほとんど英語が喋れないにも関わらず温かく迎えてくれ、お家にお茶に気軽に呼んでくれたりピクニックやホームパーティに誘ってくれたので、あっという間に馴染むことができました。好奇心が旺盛という性格も相まって、色んな人種の人たちと知り合えたことはこれまでと違ったオルタナティブな(選択肢を持つ、別の方法、代わりになるもの、既存に無い)考え方をするきっかけになりました。「どうしてNZに来たの?」って言われると「子供達にオルタナティブなチャンスを与えたかったから」と答えていたのですが、実際は自分が一番そうしたかったのかもしれません。 NZの暮らしは自分がいいと思う感覚を大事にできて、本質的でいられる。日本にいた時、まわりの価値観や意見に、情報に知らないうちに左右されていて私は、本当はどう思っているのかということに意識を向けなくなっていたように思います。 英語環境なのでテレビをつけても何について語ってるかよくわからないし、レストランやカフェ人が集まる場所に行っても英語なので耳に入ってこないんですよね。無意識に入ってきてた情報量が減って、情報は必要なときに自ら得るということをするようになったらすごく楽になっていることに気づいたのです。 気づいたらNZに暮らしてもう10年も経ちました。 今も変わらず、美しいな、いいところだな、気楽だなと思いながら暮らしています。

