VOICE
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2021.08.16
Suntory BOSS Coffee アンバサダー「VIVA - herald NewZealand 紙」インタビュー
日本の企業Suntory (サントリー) がニュージーランドでのBOSS COFFEE の販売がスタートするにあたって プロモーションとして、ニュージーランドのメディア「VIVA - herald NewZealand 」 とお仕事をさせて頂きました。 NewZealandとJAPANの2つの国を結んでものづくりをしている、ブランドYARN と アートとクラフトで人とカルチャーとを繋げるブリトマートのShop WONDER JOURNALの取り組み、 私の感じる日本とニュージーランドのことなどインタビューに答える形でお話ししました。 herald社はNZでは一番大きなメディアですのでとても光栄なことです。 日本にルーツを持つ私がビジネスを通して何を感じているかということを伝えられることはとても嬉しいことです。 海外で事業を立ち上げるのは容易なことではなく、言葉や文化の壁がたくさんあります。 でも一方で私が目指していること、表現したいことをサポートしてくれる周りの方々の励ましがあってこそ日々挑戦し続けられています。そしてそれは自分の存在をこのNZで感じることとして、喜びにつながっています。 以下、herald(新聞社)に取り上げられた記事です。 From places to pick up a Suntory Boss coffee, to spots that have that unique urban energy, we've been popping into some of our must-visit locations in the central city — like Britomart's entrancing Wonder Journal store, owned by Yoko Shimoyama (who also creates premium merino label Yarn NZ, which is stocked at the store and sold in Japan). Taking a break from her busy day, Yoko graciously shared her feelings about working across two markets, staying organised, and her fond memories of Suntory BOSS Coffee. Why did you decide to open in Britomart? What’s it like being part of the Auckland city centre – what do you love about your location? どうしてブリトマートにお店を開こうと思ったのですか?このロケーションの魅力は何ですか? I love the atmosphere of Britomart. It’s a fascinating place where historical buildings and modern elements blend nicely. There are a lot of sophisticated shops, cafes and restaurants that all create a rather urbane atmosphere. Lovely peoples visit the area from all around New Zealand and overseas, as well as locals and people working in the area. I think it creates a meeting point of people and culture.The Britomart community is friendly and supportive. Britomart runs cultural and artistic activities for locals to enjoy. Britomart recognizes the importance of protecting the environment, and aims to create a sustainable society. Which is the vision I share with my businesses YARN and Wonder Journal. ブリトマートは歴史的な建物とモダンな近代的な建物や景観の融合が魅力的な街です。アーバンな街ならではのスタイリッシュなカフェやレストランが並ぶ雰囲気も好きです。ここはオークランドのセントラルですのでオフィスの中心であり、また国内外の様々な地域からのビジターが訪れる場所です。文化の継承や環境への配慮をしサスティナブルなまちづくりに積極的に取り組んだコミュニティで、それぞれがサポートしあえる関係性を築けています。YARNやWonder Journalのコンセプトでもある人と人、モノやカルチャーが交差し出会う場所として発信するのにとてもマッチしていると感じました。 How do you juggle all your work responsibilities, stay organised, and have balance? 日々の仕事の調整やバランスをとることに心がけていることはありますか? Work efficiency is better in the mornings, so I deal with administrative tasks and reply to messages as quickly as possible to keep things in order. I don't spend too much time on the same task. I try to switch my mind by changing the content of my work throughout the day, such as thinking creatively about new Yarn NZ designs and products, changing the display in the Wonder Journal store, or looking at the works of artists and makers I want to work with in the future. 午前中の方が仕事の効率が良いので、事務的な仕事を処理したり、メッセージを返信したりして、物事を整理しています。同じ作業にはあまり時間をかけすぎないように切り替えながら効率よく作業をしています。新しく取り掛かるYARNの商品についてクリエイティブに考えたり、店内のディスプレイを変えてみたり、将来一緒に仕事をしたいアーティストやメーカーの作品を見てみたりと、一日の中で仕事の内容を変えることで、気持ちを切り替えるようにしています。 What motivates you? How do you find the energy and passion to be productive and boss your day? なにがあなたのパッションやモチベーションになっていますか? Seeing the happy faces of our customers is the driving force behind my work. It makes me delighted and thrilled when I see customers visiting my store Wonder Journal and choosing items with a sparkle in their eyes. We often receive messages of delight from people who have purchased clothing from Yarn NZ and become repeat customers because of the quality of the products. Connecting people, things, and culture is what I want to achieve through my business, so what makes me happy and motivates me to move on to the next step is that people like them and are happy to wear them. お客様の喜ぶ顔を見ることが、私の仕事の原動力です。ワンダージャーナルに来店されたお客様が、目を輝かせて日本やNZから集めた商品を楽しんで選んでいる姿を見ると嬉しい気持ちになります。人とモノと文化をつなぐことは、私がビジネスを通じて実現したいことです。YARNのウェアを購入し、その良さに惹かれてリピーターになってくださった方から、喜びのメッセージをいただくこともあります。そういったお声が私にとっての喜びであり、次のステップへのモチベーションになっています。 Do you have any advice for those out there wanting to be their own boss and start up their own business? これからビジネスを始めたいと思っている方にアドバイスするとしたら? The first thing to do is to take action, even if it is something small. You won't know anything until you try it. Especially when you are stuck in a worry loop, I think the most important thing is to actually try. By being curious and taking action, you will find the direction of what you want to achieve. 些細なことからでも、まずは行動をしてみることが大切です。何事もやってみないとわからないものです。特に悩みのループに陥っているときは、実際にやってみることが一番大切だと思います。好奇心を持って行動すること行動の積み重ねで、自分の実現したいことの方向性が見えてきます。 What do you find most rewarding about your business? なにがあなたのビジネスを通しての喜びですか? I love both countries, Japan and New Zealand, so working between the two and getting involved in connecting them, and making people in both countries happy, is the best reward of all. 私は日本とニュージーランドという2つの国が大好きなので、2つの国の間で仕事をして、2つの国をつなぐことに関わり、2つの国の人たちを幸せにすることが何よりの喜びです。 Could you tell us about your Japanese heritage? What does it mean to you? How do you relate to it? 日本の歴史的な価値、伝統、それはあなたにとってどんな意味や関係がありますか? My childhood experiences and the culture that has been passed down to me, such as seasonal events and closeness to temples and shrines, are ingrained as habits in my life. Also, being kind to others, being humble, and being helpful to others form the foundation of my way of thinking. 子供の頃の経験や、季節の行事やお寺や神社への親近感など、受け継がれてきた文化は、私の生活の中で習慣として根付いています。また、人に親切にすること、謙虚であること、人の役に立つことなどは、私の考え方の基礎となっています。 Are there any perceptions or traditions about Japanese culture that you want to challenge? 日本の文化や価値観を持ってチャレンジをしていきたいことはありますか? Japanese people are good at expressing themselves in accordance with traditional foundations. But they are also changing and adapting with the times and lifestyles, so I want to convey the real-time changes in Japan that are being produced at the forefront of the current creative process. Also, being located in Auckland, the largest city in New Zealand, we are able to dynamically connect people with each other. As a craft organizer, I would like to create new values that will be appreciated by both countries by creating a fusion and chemical reaction betweenNew Zealanders and Japanese people in this age. 日本人は、伝統的な基盤に則った表現を得意としています。しかし、時代やライフスタイルに合わせて変化し、適応していくものでもあるので、現在のクリエイティブの最前線で生み出されている日本のリアルタイムな変化を伝えていきたいと思っています。また、NZ最大の都市であるオークランドにあることで、人と人とがダイナミックにつながることができます。クラフトオーガナイザーとして、この時代にNZ人と日本人が融合し、化学反応を起こすことで、両国に喜ばれる新しい価値を創造していきたいと思います。 Do you have any memories of Suntory BOSS Coffee from your time in Japan? 日本に住んでいた時のBoss Coffeeの思い出はありますか? I personally have always loved the logo and design. I would drink a canned Suntory BOSS Coffee to refresh myself when I was done with my work. I remember buying a hot canned coffee at the station to warm up my hands while I was waiting for the train, as I was a train commuter myself. 日本に暮らしていた時、私はボスコーヒーのロゴやデザインが好きでした。仕事が終わった時には、缶コーヒー「BOSS」を飲んでリフレッシュしていました。電車通勤だったので、駅でホットの缶コーヒーを買って、電車を待つ間に手を温めていたのを覚えています。 Are you a big coffee drinker yourself? あなたはコーヒーが好きですか? I love the time I drink coffee. I have two to three cups every day and it is my major relaxation moment at my work. 私はコーヒーを飲む時間が大好きです。毎日2~3杯飲んでいますが、仕事中の大きなリラックスタイムになっています。 Where would be your favourite place to take a break and enjoy a Suntory BOSS Coffee? I would love to have the lovely canned coffees while sitting down in the most beautiful areas of Piha or Waitakere Forests ピハやワイタケレの森の美しい眺めの場所に座って、日本を思い出しながらBOSSコーヒーを飲みたいと思います。 -
2021.06.29
バードレスキュー訪問 Bird resqcue
バードレスキューセンターはニュージーランドの各地にあり 森の中や浜辺、住宅街などで鳥が怪我を負った時に地元の人が保護して連れていく施設です。 獣医さんとレスキューセンターが連携し、回復したら野生にリリースします。 ここにいると、人々のNZの自然と共にある野鳥の存在が大きく、守るための意識が高いです。 小学校などでも環境問題について積極的に取り組みますが、野鳥を守るためには自分たちは何をすべきかも考えます。 政府もサンクチュアリを作るなど固有種を守る保護活動を積極的に行っていますし、ニュージーランド航空は、機内安全ビデオの最新作「飛べない鳥”タカへ”の大冒険」編を発表するほど、国を挙げて野鳥の保護に取り組んでいます。 ある島では、鳥だけ生息する環境を作るためにネズミや野うさぎイタチなどがその島に1匹たりとも入らないように徹底的に管理して絶滅危惧種の保護をするプロジェクトをしています。 BIRD CARE Aucklandへ運ばれてきた鳥たちがどのようにケアされているのかを子供達と一緒に見学に行きました。責任者のLinnリンさんが優しい笑顔で迎えてくれて丁寧に施設内を案内してくれました。 https://birdcareaotearoa.org.nz ニュージーランドに住み始めてから野鳥のことをとても身近に感じるようになりました。 NZは火山活動で生まれた島国で、鳥しか生息していない楽園のような環境でした。。 鳥たちは天敵に怯えることなく独自の進化を遂げていったのです。 飛ばなくて済んだことから飛ばない鳥、体の大きな鳥がたくさんいました。 ですがそんな長く続いたユートピアも人間の到来とそれに伴って持ち込まれた動物たちによって脅威にさらされていきます。 自然環境の変化から森を追われ絶滅してしまった鳥、絶滅しかけている鳥が今深刻です。 処置を行ったり、鳥の種類に合わせて餌を作ったりするスペース。 Kereruケレル(NZ固有種の山鳩)とルルRuru(固有種のフクロウ)が保護されていました。 カルテには症状や治療の経過が書かれています。 回復すると少し飛ぶ練習ができるように野外のケージに移動して回復を待ちます。 子供たちとこうして学ぶ機会はとても貴重ですし、次世代に残すために今何が起きているかを肌で感じて体験することがとても大事だなと思います。 ニュージーランドの豊かな自然界には鳥たちが欠かせない存在で深く繋がっています。 体の大きな鳥しか運べない木の実を森のあちこちに運んだりして、またそこから新しい木々が芽吹くのです。そう考えると何一つ欠けては今の状況がないということを考えさせられます。 YARNではネイティブの鳥たちの環境に少しでも貢献できるよう、こうした保護活動をしているセンターにわずかではありますが定期的に寄付を行っています。 鳥たちの名前はマオリ語でつけられていることが多く、YARNでもマオリ語の鳥の名前をコレクションにつけています。 次に出すシリーズはどの鳥の名前にしようかなと思う時間も楽しいです。 -
2021.06.21
鳥の楽園
皆さんは、ニュージーランドと聞いて何を連想しますか? 羊?大自然?ラグビー、それともキウィフルーツ?もしかするとキウィという鳥なら知っている!という方もいるかもしれませんね。 キウィは特徴的な細長いくちばしと羽のない茶色くて丸っこい体。その鳥の見た目とよく似たフルーツがキウィフルーツと呼ばれるようになったのです。 そんなキウィは飛べない夜行性の鳥。鳥には珍しく嗅覚が発達してくちばしの先端にある鼻の穴から匂いで食べ物を探します。この見た目がとってもユニークな鳥はニュージーランドで最もよく知られた鳥であるとともに、国のアイコンとしてありとあらゆる場所に登場していますし、また世界的にもよく知られた鳥でもあります。 ニュージーランドには他にもたくさんユニークな鳥がいます。ユニーク、という言葉は「唯一の」という意味なのですが、その言葉がぴったりな非常に特徴的な鳥がたくさんいるのです。野鳥というとなんとなく小さくて地味なイメージがあるかもしれません。またはトロピカルな地域にいるカラフルで美しい鳥をイメージされる方もいるかもしれません。世界中には本当に不思議な見た目の鳥がたくさんいるのですが、ニュージーランドにいる鳥たちも皆、どちらにも属さないまさに「唯一」という言葉がぴったりなそんな独特な鳥たちです。 その特徴はまず、飛べない鳥、大きい鳥が多いというところでしょうか。(もちろん、飛べる鳥の方が圧倒的に多いです。)8千万年という長い間孤立していた島国のニュージーランドにはコウモリ以外の哺乳類(牛、馬、鹿、うさぎ、イタチ、ネズミ、犬や猫などの四つ足の哺乳類)は、かつては存在しませんでした。この楽園のような小さな島国でひっそりと天敵に怯えることなく鳥たちは独自の進化を遂げていったのです。 ですがそんな長く続いたユートピアも人間の到来とそれに伴って持ち込まれた動物たちによって脅威にさらされていきます。絶滅の危機に置かれている鳥たちを少しでも守るお手伝いがYARNの活動を通じて少しでもできたらとYARNではコレクションごとにNZに生息する固有種の鳥の名前をつけて、NZの自然の生態系を守る鳥たちを意識しています。 そんなニュージーランドのユニークな鳥たちを、自然保護のお話も織り交ぜながら時折紹介していけたらと思っています。 kereru(ケレル)はNZ固有種の唯一の鳩でNZを代表する鳥の1種でもあります。よく日本でもみかけるドバトの約2倍ほどのサイズの大きな鳩ですが、頭から尾にかけての全体的に茶色がかった緑色の美しい色と胸の白さが特徴です。 kereru(ケレル)はマオリ語で、英語名はNZ wood pigeon。その名の通り森に住む鳩です。木の実全般、特にベリー類を食べます。体が大きいので、他の鳥が食べられないような大きな実も食べることができ、NZの固有植物の実を食べ糞と一緒に種を排出することであちこちに固有植物を分布するという役割を担っている実はとても大切な鳥なのです。 そんな大切な鳥kereru(ケレル)ですが、NZでは窓を大きく取るお家が多く、ガラスに気づかずにkereruが窓にぶつかるという事故が頻繁に起きています。特に実がなるシーズンは食べ過ぎて上手く飛べず方向転換出来ずにぶつかることも・・・。そんなkereru(ケレル) たちはNZ各地にあるバードレスキューセンターに地元の人が保護して連れていきます。獣医さんとレスキューセンターが連携し、回復したら野生にリリースします。 YARNではこのバードレスキューセンターへの寄付を売り上げから行なっています。 この施設を知ったのは友人がそこでお仕事をしていたことがきっかけです。 先日子供達と見学した様子を次の記事でご紹介しますね。