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2023.08.22
ZQ メリノの柔らかさ
YARN の着心地よい柔らかさは、すでにお使いの皆様は十分ご存じのことでしょう。 一方でウール素材は、チクチクすると敬遠されがち。なぜ YARN のウールアンダーウェアは、柔ら かくなめらかで、チクチク感を感じないのでしょうか。 オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)のテキスタイル産業部門と、モナシュ大学生理学 部で行われた研究から、チクチク感の原因は「繊維の太さ」と「曲がり特性が低い」ためで、繊維の 種類に起因するものではないことが明らかになりました。 つまり絹や綿だからチクチクしない、というのではなく、太さが均一で、皮膚にあたると柔らかく曲 がる繊維は、原料が何であってもチクチクしないということなのです。さらに詳しい研究によると、 太さが同じ繊維を使った衣類は、ほとんど着心地が同じになることもわかっています。 人間の髪の毛と同じで、同じ羊から採れてもウールの繊維の太さ(直径)にはばらつきがあります。 しかも生育過程で羊の健康状態が悪かったりストレスがかかると、羊毛の直径は不均一になり、ねじ れが生じます。品質にばらつきがありクオリティが落ちる繊維は、皮膚に当たっても曲がらず、刺激 してチクチク感を生み出します。 YARN が使用する ZQ メリノ繊維で織られた生地は、肌に触れるとフワッとたわみます。髪の毛より 細く、厳しい品質管理を受けた ZQ メリノは、チクチクと肌に刺さることなく、柔らかさと着心地の 良さだけが感じられるのです。 また布地のチクチク感を左右する重要な要素は、繊維の太さ以外にも「布地の構造」にもあります。 ふんわりと空気を含ませながら柔らかく織り上げるニット地(肌に触れるメリノの衣類に使う構造) は、同じ太さの繊維を使った織生地よりもはるかに着心地の良い要素が含まれていることも確認でき ました。 肌に直接触れる衣類に ZQ メリノを選ぶと、極上の柔らかさと着心地の良さを感じられます。ZQ メ リノを知ってしまったら、もう他の製品には戻れないとおっしゃる方が多いのも頷けますね。 人の感じ方は、その人のふるまいや幸福感を決定づける要素の一つになります。そして柔らかさと は、満たされている状態でもあります。 肌に触れる衣類の着心地が悪いと、知らず知らず暮らしやふるまいにも影響が及びます。手を伸ばし たり、歩いたり、寝返りを打ったり。体の動きに合わせて柔らかな滑らかさが体を包む着心地は、自 然と着る人の心に影響し、表情に表れてくるように思います。 ZQ メリノが生む心地良い暮らしが、今日も皆様に訪れますように。 -
2023.08.20
Z世代にみるお買い物のルール
近年耳にするZ世代とミレニアル世代とは10代~20代半ばの若者たちのことで、経済や社会情勢に懸念を抱えながらも、社会貢献や地球環境への関心が高いことが特徴だそうです。 世界各国のZ・ミレニアル世代約23,220名を対象に行われた年次調査によると、「世界が気候変動に対応する限界に達している」との考えは平均70%を超えました。日本でも約60%に達していますから、環境問題への危機意識は、彼ら世代が共通に感じているようです。 就業先の満足度を調査したところ、日本のZ世代では「サステナビリティ」と「自社の社会的影響」をどのくらい真剣に取り組んでいる企業かが重視されています。企業への信頼度をはかるということでは、ショッピングをするときの条件とも重なっています。 生まれた時からデジタル機器やインターネットがあった彼らは、なにかを買おうとする前にはインターネットで、商品の評価や使用者の口コミ、価格が妥当であるか、購入店舗の評判などあらゆる情報を検索します。先の条件以外にも製造・販売している企業が、サステナブルな活動をしているか、社会的貢献に関わっているかも、リサーチ条件に入っているのだそうです。この検索条件は、Z世代のみならず30代以下の若い夫婦世代にも定着しているとのことですから、近い将来一般的なものとなるでしょう。 自分たちの未来は、自分たちで作っていこう。作る側と使う側が意を同じくして積極的に取り組むことで、SDGzの取り組みはますます前進するにちがいありません。’ ― 素肌が気持ちよさを感じ、心が豊かさを感じる。 YARNは、こうやって作られています。 原料品質はもちろんのこと、羊の健康や労働環境、環境保全といった、様々な厳しい監査項目において認証された『ZQメリノウール』を100%使用しています。 素材のウールは、生分解し土に還る、地球環境にやさしい再生繊維です。 商品の生産過程で極力廃棄物を出さないように、残布を活用した商品の開発や、お客さまに長くご愛用いただけるようにお直しを承っています。 お客様の手元にあるYARN の生地は、どの農家が飼育した羊から生まれたのかまで追跡できる「トレーサビリティ」を採用しています。 お客様はもちろん生産者も、自分たちが育てた羊の毛がどのような流れで製品になっているのかがわかります。 生産者とユーザーをつなげることが、安心と確かな製品作りに反映されていきます。 YARNが生まれる土地、ニュージーランドに生きる多くの野鳥は絶滅の危機に瀕しています。人は自然に活かされているものと考え、売上げの一部を野鳥保護団体に寄付をしています。 -
2023.08.01
身にまとう人の気持ちを想像して
YARN は、日々の暮らしを心地よく、美しくすることを心がけています。 インナーウエアは第二の肌とおなじ。メリノウールがもつ機能性を最大限に活かして、着ている ことすら忘れさせてくれるようにと願っています。 「肌が弱いから、メリノウールを選びました。」そんなお声が多い YARN のお客様。 繊細な肌の方にも安心して、快適に着ていただけるような工夫をしています。 縫い目に違和感なく、肌に優しい着心地を 肌へのあたりによる摩擦を防ぎゴロツキ感のない着心地のために、縫製にフラットシームデザインを取り入れています。 フラットシームとは4本または5本の針を使う特殊ミシンを使い、縫い目を重ね平らな状態に縫製する製法のこと。 非効率な縫製ですが、縫い目がフラットになるので刺激が少なく、スポーツ ウエアやベビー服などで使われる技術です。 伸縮性の高い YARN の生地を縫製するのは、さらに高い技術が必要です。 日本の縫製工場で現場 経験の豊富な職人たちの手によって、丁寧に一枚ずつ作っています。 着ていることを忘れるために 製品に付けなければいけないブランドタグや洗濯表示タグ。しかし肌に直接当たれば刺激を感じ ることも。YARN 製品はタグを縫い込みせず後付けにすることで、気になる場所のタグを簡単に 外していただけます。 肌の刺激を感じず、着ていることを忘れるほどの心地良さを感じていただきたいから、身にまとう方の気持ちを考えて。 素材や生産過程の一つひとつの心配りを重ねたインナーウェアは第二の皮膚となり、洋服を重ねてまとったときにきっと違いが出てきます。 心地良いに囲まれた着るひとの生活が、美しさにつながっていくことと信じています。